人材紹介
投稿日 : 2025.07.25

【初心者向け】技人国ビザ申請の流れ|海外・国内別の手続き方法

Array

外国人採用で直面する申請手続きの迷路

「優秀な外国人を採用したいけれど、ビザの申請手続きが複雑すぎて何から始めればいいか分からない…」「海外にいる人材と日本にいる留学生では、手続きが違うって聞いたけど、具体的にどう違うの?」
 
外国人採用を検討する企業の多くが、こうした申請手続きの複雑さに頭を悩ませています。手続きの選択を間違えて数ヶ月の遅延が発生したり、書類不備で申請が却下されたりするケースは決して珍しくありません。
 
技人国ビザの申請は、候補者の現在地や在留状況によって手続きが根本的に異なります。一度間違った手続きを選択してしまうと、やり直しに更なる時間がかかり、優秀な人材を他社に奪われてしまう可能性もあります。
 
本記事では、技人国ビザ申請の全体像を初心者にも分かりやすく解説し、確実な外国人採用を実現するための実践的なガイドをお届けします。

技人国ビザ申請の基本パターンを理解する

技人国ビザの申請方法は、候補者の現在の状況によって3つの主要なパターンに分かれます。それぞれ手続きの流れ、必要期間、準備書類が大きく異なるため、まずは自社の採用ケースがどのパターンに該当するかを正確に把握することが重要です。
 
海外から直接雇用するケースは、最も複雑で時間のかかる手続きとなります。例えば、アメリカの大学でコンピューターサイエンスを学んだエンジニアを日本のIT企業が採用する場合がこれに該当します。この場合、在留資格認定証明書の取得から始まり、候補者の母国での入国ビザ申請まで、複数の段階を経る必要があります。全体で3ヶ月から6ヶ月程度の期間を要するため、採用計画は長期的な視点で立てる必要があります。
 
日本国内にいる留学生を新卒採用するケースは、在留資格の変更手続きが中心となります。これは日本の大学で経済学を学んだ外国人留学生を商社や金融機関が採用する際の典型的なパターンです。留学ビザから就労ビザへの切り替えで、海外からの直接雇用よりも比較的短期間で手続きが完了します。ただし、卒業時期と入社時期の調整、そして学歴と配属予定部署の業務内容との関連性の証明が重要な要素となります。
 
すでに日本で働いている外国人の転職採用の場合は、最もシンプルな手続きとなる可能性があります。例えば、A社でシステムエンジニアとして働いている外国人をB社が同じくシステムエンジニアとして採用する場合、業務内容に大きな変更がなければ、所属機関の変更届出だけで済むケースもあります。しかし、システムエンジニアから営業職への転職のように、職種や業務内容が変わる場合は、より詳細な審査が必要になることもあります。

海外から直接雇用する場合の詳細手続き

海外にいる外国人を直接雇用する場合は、最も複雑で時間のかかる手続きとなります。実際の流れを具体的なタイムラインとともに理解し、適切なスケジュール管理を行うことが成功の鍵となります。
 
第一段階は、企業が候補者と雇用契約を締結することです。労働条件、給与水準、業務内容を詳細に取り決め、特に候補者の学歴や経験と業務内容の関連性を明確にします。例えば、インドの工科大学でソフトウェア工学を専攻した候補者の場合、「Java、Pythonなどの知識を活用したWebアプリケーション開発」「データベース設計理論に基づいたシステム構築」など、具体的な関連性を示す必要があります。
 
次に、企業が出入国在留管理局に「在留資格認定証明書交付申請」を行います。候補者の卒業証明書と成績証明書、企業の決算書類、雇用契約書、業務内容説明書など、多岐にわたる書類が必要です。審査期間は通常1〜3ヶ月程度ですが、書類に不備がある場合はさらに延びることがあります。
 
証明書が交付されたら、企業が候補者に原本を国際郵便で送付します(1〜2週間程度)。候補者は居住国の日本領事館で入国ビザを申請し、発給後に来日して就労開始となります。入国後は14日以内の住所届出、健康保険加入などの手続きが必要です。

国内にいる外国人を雇用する場合の手続き方法

日本国内にいる外国人を雇用する場合、現在の在留資格と状況によって手続きが大きく異なります。最も一般的なケースは留学生の新卒採用と、すでに就労している外国人の転職採用です。
 
留学生を新卒採用する場合は、留学ビザから技人国ビザへの「在留資格変更許可申請」が必要です。候補者本人が出入国在留管理局に申請し、企業は雇用契約書、業務内容説明書、決算書類などを準備してサポートします。
 
留学生採用で重要なのは、卒業時期と入社時期の調整です。審査期間は通常2週間〜1ヶ月のため、遅くとも2月末には申請を完了させる必要があります。また、日本の大学で国際関係学を専攻した留学生を商社の海外営業で採用する場合、「国際情勢の知識を活用した新興国市場の開拓」「語学力と異文化理解力を生かした海外パートナーとの交渉業務」など、学歴と業務の関連性を明確に示すことが重要です。
 
すでに技人国ビザを持つ外国人の転職採用では、前職と同じ職種なら「所属機関に関する届出」を14日以内に提出するだけで済みます。しかし、システムエンジニアから営業職への転職のように職種が変わる場合は、技術分野から人文知識分野への変更となり、詳細な審査や在留資格変更許可申請が必要になることもあります。
 
転職採用では技人国ビザ更新のタイミングも重要で、転職後間もなく更新時期を迎える場合は、前職での実績と新職場での業務計画を詳細に説明する必要があります。

申請成功のための実践的アドバイス

技人国ビザ申請を確実に成功させるためには、多くの企業が実際に直面した課題から導き出された実践的なポイントを押さえる必要があります。
 
最も重要なのは、候補者の学歴・経験と業務内容の関連性を具体的に示すことです。単に「関連している」では不十分で、どのような知識やスキルがどの業務にどう活かされるかを明確に説明する必要があります。例えば、マレーシアの大学で機械工学を専攻した候補者を自動車部品メーカーで採用する場合、「材料力学の知識を活用した部品の強度設計」「熱力学理論に基づいたエンジン部品の最適化」など、学んだ内容と実際の業務の具体的な接点を示します。
 
給与水準の設定も重要な要素です。技人国ビザでは日本人社員と同等以上の給与が求められるため、同職種・同経験年数の日本人社員との詳細な比較資料を準備しておくことが重要です。基本給だけでなく、各種手当、賞与、昇進機会についても同等の待遇を提供する必要があります。
 
書類の準備については、早めの着手が欠かせません。特に海外からの直接雇用では、候補者の母国で取得する学歴証明書の翻訳や領事認証に2〜4週間程度かかるため、申請予定日から逆算した余裕あるスケジュールが重要です。
 
申請後のフォローアップ体制も成功の要素です。出入国在留管理局からの追加書類要求や面談通知には迅速に対応し、技人国ビザ更新も見据えた継続的なサポート体制を整えることが重要です。

申請における注意点と失敗回避のポイント

技人国ビザ申請では、経験豊富な企業でも見落としがちな落とし穴があります。よくある失敗例を理解し、事前に対策を講じることで確実な申請を実現できます。
 
書類の不備は最も頻繁に発生する問題です。企業の決算書類や登記事項証明書は発行から3ヶ月以内という厳格な期限があるため、申請予定日から逆算して取得時期を決定する必要があります。また、外国で取得する学歴証明書のアポスティーユ認証や日本語翻訳の要件も事前に確認が重要です。
 
業務内容の説明不足も申請却下の原因となります。「一般的な事務業務」「営業活動全般」といった曖昧な表現では、技人国ビザの要件との関連性を審査官に理解してもらえません。具体的な業務内容、使用する専門知識、期待される成果を詳細に記載し、候補者の学歴との明確な関連性を示す必要があります。
 
給与水準についても、基本給は同等でも実際の労働条件に格差がある場合、実質的な時給差が生じて審査で問題となることがあります。技人国ビザ更新も見据え、業務内容の変更、給与の変動、企業の経営状況の変化などが更新審査に与える影響を考慮した長期的な管理が重要です。

まとめ:専門的サポートで確実な申請を実現

技人国ビザの申請手続きは、候補者の状況によって根本的に異なる複雑なプロセスです。海外からの直接雇用では3〜6ヶ月の長期間が必要な一方、国内の転職採用では数週間で完了する場合もあります。それぞれに特有の注意点と最適な進め方があります。
 
特に初めて外国人採用に取り組む企業では、申請手続きの複雑さに圧倒されることも少なくありません。書類の準備漏れ、手続きの選択ミス、スケジュール管理の失敗などは、優秀な人材の獲得機会を逸することにつながります。
 
技人国ビザ更新も含めた長期的な外国人雇用を成功させるためには、専門家のサポートが不可欠です。外国人人材紹介サービスでは、候補者の状況に応じた最適な申請方法の提案から、書類作成支援、申請代行、更新手続きのサポートまで、包括的なサービスを提供しています。
 
確実で効率的な外国人採用を実現し、グローバル人材の力で企業の競争力を高めませんか。外国人採用や技人国ビザ申請でお困りの際は、豊富な実績と専門知識を持つスタッフまでお気軽にご相談ください。あなたの企業に最適な外国人採用戦略と確実な申請サポートをご提案いたします。